村上ひとしの市政レポート



大人のはなし


 食事中、親が仕事上の困難や問題意識などの話をする。子供は聞いていないようで、ちゃんと聞いているものです。親父も時には愚痴も言うし弱気にもなります。子供たちは、そんな「大人のはなし」を聞きながら、自分の親の生き様や直面している困難を共有し、大人へと成長していくものだと思います。親が子供たちに対して「大人のはなし」に首を突っ込むな!では駄目だと思います。

 私はなるべく、ありのままの自分を子供たちの前にさらけ出すようにしています。双子の娘も4月からは中学3年生。半分子どもで半分大人の時期です。親に対する見方や意見も厳しくなって来ました。しかし、同時に親父の「大人のはなし」も良く聞いてくれます。最近は娘たちが話を聞いてくれる事で頭と気持ちの整理ができ、明日への活力が沸いてくる事さえあります。子供たちの成長が早いのか、親父が単純なのか。とにかく感謝しています。

 今の社会、恋人同士や夫婦、そして家族や同僚と絆を深める時間が極端に失われていると思います。その上、メールやカラオケの時代。大事な人や仲間たちと時間を共有しているようでも、実は孤独感は増しているのではないでしょうか。

 人間は機械ではありません。身近な人間同士が絆を深め、理解し合う時間や環境が求められていると思います。

 皆さんは、身近な人と「大人のはなし」をしていますか。

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