村上ひとしの市政レポート



『いったい誰のため、何のため』…なの?


 安倍内閣と自民、公明両党が教育基本法改悪案の採決を強行し、与党単独で衆議院を通過させた暴挙に抗議し、法案の廃案を求める「全道1万人集会」が11月25日、大通公園で開かれました。教育基本法は憲法に準ずる日本と世界の宝であり、絶対に改悪を許さない立場で、私も集会に参加しました。1万人の結集は実に迫力がありました。

 私は中学2年生になる双子の娘の父親です。大きな社会問題になっている、いじめによる自殺や必修科目の未履修問題、愛国心の強制、国家の教育への介入など、どの問題も他人事ではありません。しかし政府は、教育基本法のどこが問題で具体的にどのように変更するのか、いじめや未履修問題に対してもどう対処するのかについて、私たち国民が理解できるように何ら明らかにしていません。いや、明らかになることを恐れているのです。だからこそ、政府はタウン・ミーティングでやらせを強制し、国会で充分な審議も行わず、数の力で強行採決をするのだと思います。

 安倍首相は、教育基本法を変えることを最重要課題であると位置づけました。重要であるはずなのに、国民世論を無視して強行採決です。『いったい誰のため、何のため』に重要なのか。私たちは、しっかり考える必要があるのではないでしょうか

 全道から1万人が結集した最大級の集会であるにもかかわらず、新聞報道などマスコミは、全くと言っていいほどニュースにしませんでした。まるで政府、与党による強行採決の暴挙を覆い隠すかのようです。報道とは、『いったい誰のため、何のため』に存在しているのでしょうか。国家権力と報道の一体化は、きな臭い感じがします。

 目次 


           


Copyright(C) Hitoshi Murakami All right reserved.