村上ひとしの市政レポート



学生時代に見た靖国神社


 法政大学本校舎の裏は靖国神社でした。境内には大きな木々が生い茂り、大都会の喧騒を忘れる静けさがあり、どんなに暑い日でも心地よく涼をとることができます。境内から九段下の日本武道館のある北の丸公園や千鳥が淵へよく散歩をしたものです。

 靖国神社の裏門から入るとすぐ軍事博物館の遊就館があり、ゼロ戦、戦車、大砲、機関銃、人間魚雷など、旧日本軍のさまざまな兵器や遺品が展示されています。しかし、侵略戦争の悲惨さと反省から事実を展示し、二度と過ちを繰り返さない立場ではありませんでした。正義の戦いとして勇敢に散った英霊として敬う文言や展示品の数々が記憶にあります。現在は建替えられ、近代的な建物なりました。

 遊就館の裏側には、広大な日本庭園があり、1メートルを超える錦鯉がたくさん泳ぐ美しい池もあります。また、驚く事に、靖国神社の白い鳩は、境内では糞をしないように特別に訓練され、立派な鳩舎まであるのです。

 隣の北の丸公園や千鳥が淵(皇居)と並び、都内の桜の名所としても有名な場所です。春には多くのお花見客が訪れます。特に、市ヶ谷駅又は飯田橋駅から外堀通り土手の桜並木を歩き、法政大学本校舎を抜け、靖国神社境内から北の丸公園、そして千鳥が淵まで続く桜の美しさは見事です。

 昭和天皇がA級戦犯合祀に不快感を示したとする発言メモの出現で、あらためて注目を集める靖国神社です。

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