村上ひとしの市政レポート



洗濯機よ、おまえもか


 今年の夏から、我が家の家電製品が次々と故障し、買い替えが必要となりました。最初に故障したのが、購入から20年以上経つ冷蔵庫、次は、オーブン電子レンジです。このオーブン電子レンジは、35年前に両親が購入したものを私が譲り受け使用していたかなりの年代物でした。双子の娘たちにとっても、自分たちが生まれる前から我が家にある家電製品が次々と故障し、姿を消していくのを目の当たりにし、少し寂しい気持だったようです。「冷蔵庫さん長い間お世話になりました。」と話しかけている姿が印象的でした。

 娘たちと「次に故障するのは、テレビか洗濯機だね。」と冗談半分に話をしていた矢先、ほんとうに洗濯機が故障してしまいました。まさに、『洗濯機よ、おまえもか!』という感じです。しかし、この洗濯機も13年間に渡りお世話になりました。どの家電製品も愛情を持って使用すれば、製品としての寿命を全うし、その使命を十分に果たしてくれるものだと感じています。

 規制緩和による雇用の破壊と人間らしく働くルールの破壊によって、労働者は、使い捨てを強いられています。パート、アルバイト、派遣などの非正規雇用の下で、労働者は、仕事に誇りとやりがいを見出せず、職場も、愛情を持って職員の育成ができない状況です。日本が経済的に発展してきた大きな要因の一つが、中小企業を中心とした優れた技術の開発とその伝達にあったと思います。会社の職員1人ひとりが自分の仕事に誇りとやりがいが持てる職場にならなければ、日本の経済発展に未来はありません。

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